何を目的にしているのか。

こんにちは。
今日は、埼玉栄高校の定期演奏会に、部員全員を連れて行ってきました。

埼玉栄高校といえば、全国トップクラスの実績です。
今年の2月には、テキサス州音楽指導者協会の招聘で、
演奏旅行に行ってきたとのことです。
まさに、日本だけでなく、世界でもトップクラスの活躍です。

本日の演奏会も、チケットはソールドアウト。
2500席のキャパを、昼夜2公演が全て売り切れです。
高校生ではなかなかこんなコトできません。

で、実際の演奏は、、、

もちろん、素晴らしいです。
ほーんとに、たまーに、ミストーンもありますが、
スクールバンドのレベルではありません。

その中でも印象に残った言葉といえば、
主将(部長さん)のあいさつ。
途中、「上手く行かないとき〜」という類いの話をしたときに、
思わず涙を堪えている様子。
そして、「昨年度の全国金賞に続けるように〜。」
という言葉。

もちろん、結果だけが全てではありません。
でも、その結果を目指して、切磋琢磨している様子が、
その一瞬で手に取るように分かるのです。

確かに目標は「全国金賞」かもしれない。
その裏側に、それを達成しようとする、
彼ら、彼女らの並々ならぬ想いと努力を感じるのである。
その想いを一つにして、かけがえのない毎日を
全力で生き抜くことが、
あの子達の「目的」なんだろう、と。

努力しているからこそ、壁にぶつかる。
だからこそ、泣きたくなる。

でも、「毎日を全力で過ごしている」からこそ、
感じられる想いなのだろう、と。

これは、高校野球でも同じことが言えるのだと思う。

一生懸命に頑張るから、格好良いのだ。
直向きにぶつかっているから、美しいのだ。

それは、商業的なものではなく、
高校生たちの「いま」を思いっきり傾けた時間が
その輝きを作っているのだろう。

うちの生徒たちは、あのステージを見て
何を思ったのだろう?
何を感じたのだろう?
あれくらい、全力で活動しているか?
あれくらい、全力を捧げているか?

もちろん、いろんな関わり方があって良いと思う。
音が出る喜び。
みんなで合わせる楽しみ。

もちろん、忘れてはいけない大切なこと。

ただ、「コンクール」という大会に出る上で、
同じように出てくるバンドの中に、
こうして全力を注いでいるバンドがあることを
知らなければいけない。

何も努力しないで、結果はついてこない。
努力しなければ、成果は出ないのである。

その努力を、あなたはどこまでする覚悟があるか?


大人になった「少年少女」たちは、
あの頃の直向きさを忘れてはいないだろうか。
自分の価値観や考え方と違うものを、
全て、「ブラック」という言葉で片付けてはいないだろうか。


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