信頼関係を築く


部活動を行う上で、とても大切なのは、「信頼関係」です。
大切であると同時に、築き上げるのはとても難しいものでもあります。

生徒間でのトラブルも、
顧問と生徒のトラブルも、
保護者とのトラブルでも、
この信頼関係の欠如が招くということもよくあります。

この「信頼」とは、
単に顧問と生徒という関係だけでなく、
いろんな立場・関係での信頼を指します。

①生徒同士の信頼
部長というリーダーの発言に従っているだけでは、
先生のミニチュアに従っているだけのようになってしまいます。
同級生、先輩後輩。
パートリーダー、学生指揮者、
学年、立場、関係なく、
自分たちがその場で考えを持って行動できるような環境を目指しています。

部活動の主役は「生徒」です。
そんな生徒が輝けるように、生徒同士で信頼関係を築き、
想いをぶつけ合える関係作りを心がけています。

②保護者との信頼
皆さんの部活には、保護者会はありますか?
私がこの3月まで勤務している部活は、あります。
細かくいうと、なかった保護者会を作りました。
人によっては、
「いろいろ口うるさく言われるからイヤだ。」
といって、既にある保護者会の活動を極力最小限に抑えようとしたり、
関わりをなくすように持って行ったりという方もいます。

自分は、その逆です。
言われることもあるかもしれないけど、
「仲間を増やす」ことを頑張る。

そして、何よりは
「活動の主役である生徒たちの活躍をそばで応援・サポートしていただきながら、一緒になって頑張りを見ていただく。」
と思っています。

その代わり、どんなときでも、活動状況が保護者まで伝わるような
風通しの良い部活にしなければいけません。

大変かもしれないけど、
保護者も一緒に部活に参加しているような錯覚を覚えるほどだと、
より一層楽しめてしまうのかな、とも思っています。

吹奏楽部だけに限らず、中学・高校の部活動は、技術だけでなく、
人間的成長を大きく学ぶことができる機会です。

その成長を、保護者会という組織を通して、
一番近くで支えてつつ、ご覧いただけるのです。

一個人の親だと拒否する子供たちでも、
団体なら「しょうがないか」、と諦める子もいるでしょう。
また、活動していく中で、「どうしても支えていただきたいな」「手が足りないな」と
思うことも、活動が広くなればなるほど感じます。
そんな時に、保護者の力を活用する、というのもありだと思います。
ちなみに自分は保護者の皆さんとの関係をより深くしたいという思いから、
鍋パーティーやバーベキュー、そして、部内運動会など、
様々な場所で交流を図るようにしています。

結局のところ、どれだけ生徒が頑張ろうとしても、
中学・高校のようなスクールバンドは、
保護者の方々の理解がなければ、活動は成り立ちません。
頑張っている子供を応援したくなる環境作りを
心がけています。


③地域との信頼
これは、単に部活動という枠組みではなく、
その学校が、その地域にある存在意義に直結します。
学校は、地域の子供たちを育てる教育現場です。
だけど、学校の内部のみの教育理念のみで、
地域に開かれない学校ほど、
「裸の王様」的な寂しいものはありません。
では、どうしたら地域の信頼を得ることができるのか。
これは学校のマネジメントに直結してくる部分もありますが、
このサイトはあくまで部活動に焦点を当てているので、
自分の経験を書いてみます。

 その1 地域行事に参加する。
  地域のお祭りなどの行事には積極的に参加すると、
  そこにその地域の方々との交流が生まれます。
  そこで元気な挨拶を交わしてみてください。
  それを繰り返すだけで、地域の方々には親近感が湧きます。

 その2 地域の清掃活動を行う。
  花見や散歩を兼ねて、地域を清掃してみてください。
  できたら、学校名の入ったジャージで。
  もしあれば、部活名の入ったTシャツやウィンドブレーカーなど。
  生徒たちにとっては、地域を知ることができるだけでなく、
  地域の方々との交流になります。
  今までの経験として、
  部員たちは、
  ミカンをもらったり、時にはお小遣いをあげると言われたこともありました。
  地域の方々からすると、
  学校内の活動だけでなく、そうした地域へ目を向けてくれていると
  思ってくれるようです。
  生徒たちも、チームを作って散策すると、
  ゴミのポイ捨てについての意識や、チームワークを深めるきっかけに繋がります。

 その3 演奏会に招待する。
  定期演奏会や企画演奏会を開催する際に、
  チラシと招待状を配ってみると、地域の方々と交流が深まります。
  このご時世なので、チャイムを押すことがためらわれる場合は、
  封筒に、チラシと招待状に生徒のメッセージを一筆添えるだけで、
  関心が変わります。
  自分が勤務している場所は田舎なので、
  まだこの手もいけます。

こうした経験ができるのも、吹奏楽部という部活の特性であり、
聞いていただくお客様がいればこそなのかもしれません。

吹奏楽部は、こうした「学校の広告塔」的な役割を
十分に担える部活動なのです。

こうした人との繋がりを大切にし、相手を思う気持ちを持つことは
演奏技術やコンクールの結果以上に大切なことだと思うのです。

学校なので、一生懸命やっているのはもちろんだと思います。
(もちろん、頑張っていないとしたらそれは論外ですが)
ただ、その頑張りが、
「独りよがり」なものではなく、
応援したくなるような「信頼」が築けるといいですね。
  
是非、参考にしてみてください。

コメント

  1. When I joined a video slot sport firm, I thought it might just be like studying some other style. I thought video slot games have been simple as a result of|as a end result of} the interplay was restricted to urgent a spin button and watching to see when you received. Raph Koster said in his Theory of Fun for Game Designthat video slot gameplay was mainly broken. Of course he hadn't made any slot games, like me at the time, so after 바카라사이트 all we have been very incorrect.

    返信削除

コメントを投稿

人気の投稿